ルワンダ概況~貿易の観点から~
今回はアフリカでもっともイノベーションが進んでいる国の一つ、ルワンダにについて取り上げたいと思います。
ルワンダはよくICTに力を入れている国だと言われますが、今回はICTについてではなくまず経済の全体観を貿易の観点から説明していきます。今後ICTの説明をするときに役に立つので。
1.ルワンダにおける主要輸出品
コーヒー・茶、鉱物、鉱石が大部分を占めています。ルワンダのことを詳しく知らない方でもイメージがつく結果ですね。笑
出所:2016年のルワンダ輸出
https://atlas.media.mit.edu/ja/profile/country/rwa/
2.ルワンダにおける主要輸入品
ルワンダにおける主要輸入品として、電気機器や機械、車両、穀物、医薬品等があげられます。発展途上国ということもあり車両は需要があるようですね。 諸外国はこれらの輸入ニーズのある製品を意識しているのでしょう。
出所:2016年のルワンダ輸入
https://atlas.media.mit.edu/ja/profile/country/rwa/
3.日本からルワンダへの主要輸出品
野村総研の調査によると、我が国からルワンダへの輸出は 2016 年の実績で多い順に、車両、機械、鉄鋼、化学製品、 医療機器でした。
トヨタを擁する日本、やはり車両は需要があるようですね。
参考:野村総合研究所 平成 29 年度 新興国市場開拓事業(【アフリカ】アフリカ進出に向けた他国企業等との連携構築に向けた実態調査)最終報告書
4.ルワンダにおいて輸出入競争力を持つセクター
最後に、ルワンダの輸出入超過セクターを分析しました。2015年の実績で輸出超過が目立ったのは鉱業と農業でした。ICT立国が叫ばれてはいますが現時点では第一次産業が主力のようです。
また、輸入超過セクターを同年で見たところ、卸・小売、製造業、次いでICTでした。国としては一次産業でキャッシュを生み出し、それをICTへの投資に回している、というところでしょう。
参考:野村総合研究所 平成 29 年度 新興国市場開拓事業(【アフリカ】アフリカ進出に向けた他国企業等との連携構築に向けた実態調査)最終報告書
今回は以上です。ルワンダに海外から流れているお金の分析も今後していきたいと思います。